Yoshihiro Tokuda
[English version in preparation]徳田吉泰=とくだよしひろ。1963年、名古屋に生まれる。高校卒業後、多摩美術大学に進学し彫刻を専攻。1985年、本田技術研究所にカーデザイナーとして入社し、様々な4輪のプロジェクトに関わりキャリアを積む。1995年、メルセデス・ベンツに移籍し、アドバンス部門で活躍した後、独立。現在はクロコアートファクトリーの代表として、ショーカーや特別車両、ルーメットのデザインや製作をしながら、乗り物以外のロートアイアンの事業も手がけている。趣味はレースとサーフィンで、仲間と飲むお酒をこよなく愛している。
今は、自分のスケッチを具現化する人がいて、っていう感覚だと思うんだけど、それは捨てて欲しい。最終的に車って出来上がったらスケッチは架空のものになってしまうんですよ。出来上がるものは冷たい鉄板をプレスした立体なんだから、やっぱり立体の細部に魂は宿る。画期的なアイデアってもうほぼ無いですよ。全て、様々な制約の中でデザインする。だからこそ、コンマ2,3ミリ違うだけでハイライトの入り方が良くも悪くもなる。スッと入ったハイライトが、他のどこかのラインとスッと合う。そういうところっていうのは最終的に立体で具現化されるところなんで。カースタイリストになっちゃいけない。カーデザイナーでないといけない。