留学生のリアル。名門IEDに通うCDA受講生、森田さんに留学について詳しく話を聞きました | Car Design Academy [カーデザインアカデミー]|オンラインのカーデザインスクール

留学生のリアル。名門IEDに通うCDA受講生、森田さんに留学について詳しく話を聞きました

名門IEDに通うCDA受講生、森田さんに留学について詳しく話を聞きました

こんにちは。カーデザインアカデミーです。
突然ですが、デザイナーを目指している方にお聞きします。
「あなたはデザイナーになるために、どの学校を選びますか?」
おそらく、ほとんどの方は国内にある美術系学校を挙げると思いますが、本当にそれらだけでしょうか?
今回ご紹介するCDA受講生の森田さんは、進学先として “海外の学校” を選んだひとりです。
“海外留学” と聞いても漠然としすぎていて、日本の学校と何がどう違うのかイメージできないですよね?
このインタビューでは留学までの経緯から学校についてなど、海外でデザインを学ぶことを具体的に知ることができるよう、
CDA校長の喜屋武が森田さんに根掘り葉掘り聞きましたので、ぜひご一読ください。
→森田さんの一年時の作品はこちらの記事でご覧になれます

森田さんの学校作品

森田さん学校作品01


  インタビュアー:喜屋武

留学のキッカケは、美大受験の挫折??

今回はインストラクターではなく、インタビュアーとして海外留学について色々と聞かせてください。
まずは今の状況をお聞かせください。

僕の通っている学校は “IEDトリノ” (→IED Torino)です。
IEDはイタリア以外にもあって、ミラノやスペイン、そしてブラジルにもあります。
トリノ校はカーデザインが有名です。それは土地柄もあると思います。フィアットの本拠地もありますし。
そこのトランスポーテーションデザイン科に所属していて、今は2年生です。

なるほど、それではIED留学に至る経緯を聞いていきたいと思います。確か出身は東京ですよね?留学は今回が初めてですか?

僕は東京生まれの東京育ちです。実は留学は今回が初めてではありません。中学生の時に2週間ほどニュージーランドに留学体験をしに行きました。そこで海外への興味を持ち、その後高校で1年間アメリカへ留学しました。

なぜアメリカへ留学しようと思ったんですか?

興味があったというのもありますが、その時にちょうど反抗期で親と一緒に住みたくないというのも正直ありました。

それは素晴らしい反抗期を過ごしましたね。
その頃には既にデザインに興味を持っていましたか?

はい、小学生くらいの時に、ケン奥山さん(→Ken Okuyama)がNHKの番組に出演されていて、それを見たのがキッカケです。
その時に初めてカーデザイナーという職業を知り、”こんな仕事があるんだ” と感動したのを覚えています。
ただ当時はカーデザイナーになりたいと強くは思っていませんでした。なので留学先もアートのクラスではなく理系でした。

それではいつごろ、カーデザイナーになりたいと意識したんですか?

帰国後です。大学進学を意識したときに、将来を真剣に考えるようになりました。
車には関わりたいと思っていましたが、それがエンジニアなのかデザイナーなのかは迷っていました。
決め手となったのは父親の助言です。「お前はデザイナーの方が向いてる」と言われました。
工業系ではない父ですが、カーデザインなら車だけでなく、プロダクトデザインであったり他の分野にも応用が利くと思ったらしいです。

反抗期の息子を本人の希望通りアメリカに送ってあげたり、迷ってるときには的確なアドバイスをしたり、本当に素晴らしい父親ですね。

そうですね(照笑)今はとても感謝しています。

IED1年時の作品

森田さん学校作品02

デザイナーを目指すと決めて学校選びはどうしました?

進路を決めてから、調べていくうちに、日本でカーデザイナーになるにはまず美大に行く必要がある事を知りました。
僕は東京に住んでいたので、多摩美(→多摩美プロダクト)を目指して、新美(→新宿美術学院)に通いました。

ということは予備校に通ったのは高校3年時ですよね?周りのレベルと比べちゃうと落ち込んだりしませんでした?だって予備校ってもっと早くから通ってる人多かったでしょ?

すごい人がいっぱいいて・・・。絵が上手いやつってめちゃくちゃ多いんだなって事を思い知らされました。ただ落ち込む事はあまりなく、むしろ新しく勉強することが多かったので楽しかったです。

落ち込むよりも新たな学びを楽しむ方が大きかったということですね。良い心持ちだと思います。
それでは本題というか、一番聞きたいことですが、なぜイタリアに行こうと決心したのですか??

そうですよね(笑)”なぜそこから?” って感じですよね。

実は、その当時色彩構成がすごい苦手で・・・。もう何やってもセンスないものにしか見えませんでした。先生は評価してくれましたけど、自分で納得できていなかったし、勝手に”俺センスねぇわ”って察しちゃって。。それ確か12月くらいでしたけど、その時に多摩美を諦めちゃいました。いわゆる挫折です。

えっ、受験してないのに挫折したってことですか?別に多摩美でなくても他の美大や専門学校にするとか考えませんでした?

ええ、なんというか勝てない試合はしないというか・・。あと僕は変にこだわってしまっていて、当時は多摩美でなきゃダメだと思いこんでいたんです。その後は色々と悩みました。デザイナー向いてないんじゃないかとか。。でも、僕には留学の経験があったので、 “海外へ行く” という選択肢についても考えるようになりました。

なるほど、過去の留学経験が挫折して深みに落ちていた森田さんを救ってくれたんですね。普通の感覚だと、日本の美大受験で失敗した時に “じゃ、海外の学校にいこう” とはならないと思いますよ。
それで留学先ですが、森田さんは英語が得意なようですがなぜアメリカ等の英語圏ではなく、イタリアに行こうと思ったんですか?言語違いますよ?

それは、経済的な理由です。アートセンター(→Art Center of Callage)だと学費が高すぎて。。僕は正直、世の中のほとんどの人はあの学校で学ぶのは無理だと思います。イタリアは色々と調べた中ではコスパが良かったんです。

今留学するか悩んでいる人が聞きたい事だと思いますが、情報ってどうやって集めました?

主にネットです。学校に関する情報ですが、具体的には講師や環境であったり、就職先、それからレビューを読みまくりました。
あと、留学先が決まったら、その国の留学エージェントに問い合わせると良いと思います。僕の場合はイタリアと決めてたので、単純に”イタリア 留学”で検索してエージェントを見つけて、更に詳しい話を聞くことができました。それとイタリアの学校によっては日本人留学生専門の担当者がいるところもあります。僕の場合はIEDと繋がりのある方と相談することができて、手続き等も手伝ってくれました。この辺りは自分でやろうとするとかなり大変だと思います。

次ページ:IEDの入試ってどうなの?

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