留学生のリアル。名門IEDに通うCDA受講生、森田さんに留学について詳しく話を聞きました | Car Design Academy [カーデザインアカデミー]|オンラインのカーデザインスクール - Part 2

留学生のリアル。名門IEDに通うCDA受講生、森田さんに留学について詳しく話を聞きました

森田さん学校作品03

名門校だが難関校ではない。日本とは全く違う学校のシステム

それでは、行きたい学校が決まった後の話で、IEDに入学するためにはどのような試験があるんですか?

これは、かなり個人的な感想ですが・・・IEDの試験って正直あって無いようなものだと思います(笑)
試験内容はスカイプ面談での英語力テストがありました。入学動機などを聞かれるのですが、そこで英語でコミュニケーションがとれるかをチェックされました。そして動機文、 “Motivation Letter” と呼ばれるものがあって、それを英語で提出しました。あとはポートフォリオです。中身は、それまで描いた車のスケッチをメインに美術作品をまとめました。学校側としては主に画力をチェックしていると思います。まぁ、全くの初心者でしたら無理かもしれませんが、僕のように美大受験である程度準備している人だったら難なく受かると思います。
本当は高校卒業時すぐにでも入学したかったのですが、1年目は英語コースで授業を受けられますが、2年目からはイタリア語コースしか無いことを調べて知っていたので、まずはイタリア語を覚えるために、1年間は語学学校に通いました。ただ、実は今年IEDの制度が変わってしまって・・・、今はすべて英語コースがあります(笑)

えっ?それじゃ・・・・・・・・・。

そうです、結局僕、イタリア語必要なかったって事なんです(笑)

まぁ・・でも、その期間にCDAも受講できて入学前にスキルを身に付けてたので結果オーライですね!

はい、フォローありがとうございます。当時はイタリア語の勉強しかしていなかったので、車のデザインに関する勉強をしたいと思い、ネットで検索してCDAを見つけました。場所を選ばずに学べるので、留学している僕にはピッタリだと思い申込みました。
CDAの学習内容は線の引き方からパースペクティブを含めたスケッチの基礎、そしてカースケッチの描き方を順序立てて学べるので理解しやすかったです。カースケッチにおいて何が重要なのか入学前に理解できていた事はとても大きかったと思います。IEDに入ると厳しい教授がいて、すごい同級生たちに囲まれますが、僕は入学前にスキルをある程度身に付けていたので、その中でも気楽にいることができました。準備は本当に大事だと思います。デッサンと車のスケッチってかなり違いますので、もし高校卒業時のレベルで入っていたら厳しかったと思います。

それは良かった。お役に立てたようですごく嬉しいです。

CDA受講前スケッチ。

初回提出作品

それでは次に、IEDについて学校の制度など聞かせてもらえますか?

まず、IEDは3年制の学校ですが、卒業するとヨーロッパで認定された大卒資格が取得できます。
学習内容は3年間なのでかなり詰め込みになります。コースは現地人向けイタリア語のコースと留学生向けの英語コースで別れています。
そしてIEDには院もあります。IEDから進学すると1年間、その他の学校からだと2年間の在学期間になります。僕の知る限りでは他の学校から進学する人が9割以上という感じです。なので院には英語コースしかないので、イタリア人も院に進むと英語の授業を受けなければなりません。
大学院最大の目玉はジュネーブモーターショウ(→Geneva Motor Show)へのデザインモデル出展です。2年生ではその出典モデルを約半年かけてデザイン、制作します。日本の美大でいうところの卒業制作(→卒業制作参考記事)ですね。またこの授業は産学協同プロジェクトですが、今年はHONDAとおこないます(→関連記事
あと、学費ですが、これは結構ユニークで、願書が早ければ安くなります。逆に入学時期が近づくほどに高くなるので、早めに願書出してテスト受けるのがおすすめです。(→詳しくはこちら)

願書の時期で費用が変わるのは驚きですね。倍率はどうでしたか?

公表されてないので分かりませんが、英語力とスケッチスキルがある程度あれば受かると思います。ただ、学費の安い大学は倍率高いと思います。ドイツのフォルツハイム(→フォルツハイム大学)などは倍率が高いと聞いています。

留学生クラスって主にどの国の人が多いのですか?年齢層は?

インド人ですね。圧倒的に多いです。その他は、僕の印象としてはカーデザインの学校が自国に無い人が多い気がします。
年齢はバラバラで、高校卒業したての19才もいれば大学卒業後に入学する20代後半の人まで幅広くいます。ただ日本と違って歳をあまり気にしないので、クラスメイトはみんなフランクに話せる友達って感じです。

クラス集合写真
クラスメイトとの写真1
クラスメイトとの写真3

入学時のクラスのレベルってどの程度でしたか?

個人差が大きいです。先程も説明しましたが、IEDは日本の美大のように入学試験で絞り込むことはしないので、人によってはめちゃくちゃレベル高いのですが、一方で微妙なレベルの人もいます。ただし入ってからは厳しいので実力が無い人、あるいは実力が上がらない人は付いていけないのでドロップアウトしていきます。昨年はクラスで5人くらい辞めてます。

なるほど、ちょっと興味があるんですが、入学時の順位って授業を進めるごとに入れ替わったりしましたか?例えば、下手だった人が一生懸命練習してトップクラスになったりとか。あと因みに森田さんは何番目くらいですか?

授業をまじめに受けていれば実力は確実に上がりますが、それは最初に一番だった人も同じなので、順位はほぼ変わらないままです。
僕は入学前にCDAで学んでいたので、入学時トップグループに入れていました。繰り返しになりますが、準備はしっかりとやった方が良いです。
デザインってアイデアも勿論重要なのは理解していますが、伝えるためのスケッチスキルは大切ですね。ヨーロッパで学んでいるとそれを強く感じます。CDAの基礎レッスンで教わる “線の引き方” 一つとっても、入学時にできているかどうかで大きな差に繋がります。僕は今のところ、2番目です。年上でめちゃくちゃ上手い人がずっとトップです。

おおっ、健闘してますね。トップ目指して更に頑張ってください!

森田さん学校作品04

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