【入賞カースケッチ画像・選考会動画掲載】学内デザインコンペの様子をご紹介! | Car Design Academy [カーデザインアカデミー]|オンラインのカーデザインスクール

【入賞カースケッチ画像・選考会動画掲載】学内デザインコンペの様子をご紹介!

こんにちは!Car Design Academyです。

新講師の山下敏男氏に取り組んでいただいている1つのミッション、それが日本・海外を含む全受講生参加型の学内コンペ「Monthly Design Competition」です。(山下氏就任のプレスリリースはこちら)

本日はその様子をご紹介します!

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山下敏男=1949年、福岡生まれ。福岡市立博多工業高校工芸科卒業後の1968年、日産自動車にデザイナーとして入社。パーツデザインからスタートし、2代目バイオレットを皮切りに、様々なプロジェクトに携わる。フェアレディーZ Z32のデザインを代表に、シルビア240SX、スカイラインGT−R、インフィニティG35、Q45など、車本来の魅力を伝える数々の車種を手がけた。2008年には首都大学東京の教授に就任し、各方面でカーデザインの魅力を伝えながら、多くの学生にトランスポーテーションデザインを教える。2015年6月、インテロバングデザイン株式会社を立ち上げ、デザイン開発、デザインコンサルタント、人材育成などにおいて、精力的に活動している。

 

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プロになった場合には、社内コンペを避けることは出来ません。また、常にハングリー精神を持ち、コンペを勝ち抜く実力と強いメンタリティーを伸ばす必要があります。現場に近い環境で作品を競い合う経験を積む事により、「デザインスキル」と「モチベーション」を高める事が「Monthly Design Competition」の狙いです。『自分に足りないスキルは何か?』『コンペで勝ち抜く作品とは、どんなものなのか?』など、成功や失敗体験を積んで多くの事を学んでほしい、と思いスタートしました。

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今回、提出してもらったスケッチの一部。(テーマ:2018年 東京SUV)

日本だけでなく、海外も含む受講生は、仲間であり良きライバルでもあります。

 山下氏が選考基準として設けた要素は、1.アトラクティブネス(魅力度) 2.オリジナリティ(アイディア) 3.スキル(線・立体・パースなど)です。これらを総合的に判断して選考をおこないます。

選考の際「コンペで勝つデザインとは、どういうスケッチなのか?を感じてほしい」と山下氏は何度も口にしていました。日産自動車にて様々な自動車デザインを担当した経験と、ディレクターとしての立場両方を知っているからこそ、指導にも熱が入ります。

今回は1位から5位の入賞作品をコメント付きで大公開!

【 第1位 】 岩波 修さん

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<コメント>

山下氏

デザインコンペの作品らしく、明解で大胆なデザインですね。シンプルなフォルムをメリハリのあるスケッチで描かれて好印象です。今後は特にフロントに新しい提案性が欲しいです。

栗原氏

新しいプロポーション、オリジナリティ、スポーティさで光っていた、カッコ良い!ウェッジのきいたデザインは、他と比べても特徴的で良いですね。

CAN氏

オリジナリティの高さが引き立つ作品です。線の質も良くて、着色のコントラストも他と比べて良かった。ルーフ面積が小さすぎるのが気になります。スケッチについてはフロントウィンドウの傾きが、フロントビューとサイドビューで違っている点を改善すると尚良くなると思います。

【 第2位 】Predrag Stajic Strandhagさん

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<コメント>

山下氏

プロポーションがユニークでパワフルさもあり、新しいカテゴリーを感じる。立体のイメージもつかみやすく、若者に向けたクルマとしてとても魅力的です。サイドビューのユニークさ、面白さに比べ、フロントデザインがあまり良くない。特に立体を意識した、フロントの新しい提案が必要かと思います。

栗原氏

ナイスビュースケッチ!ルーフ形状、ピラー形状などデザインの意図をアピールしているところが良いです。力強いSUVでプロポーションも良い。しっかり感が十分に表現されていて、スケッチ力がとてもあるなと感じました。

CAN氏

形の取り方、ビューの設定など、デザインを良く見せるテクニックが備わっている作品です。デザインもユニークで他にはない個性を探っている様子が伝わる。改善点はキャビンが小さすぎる(デフォルメしすぎ)ので、もう少し現実味のあるスケッチを心がけるとさらに良くなると思います。

 

【 第3位 】岡橋 正典さん

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<コメント>

山下氏

スポーツカーの魅力をとても表現できているが、クロスオーバーとしてもうひとつ何かポイントが必要。スタイルだけでコンセプトが希薄に見える。ひとひねりしたコンセプト的な魅力を出してほしい。

栗原氏

SUVのイメージが希薄だが、新しい形状にチャレンジしているところが良い。もう少し車高を上げるとクロスオーバーっぽくなると思います。

CAN氏

オープン+SUVをテーマにしている点が他と違っていて良い。ボンネットからリアタイヤに向かって下がるラインと、リアタイヤからフロントに向かって上がっているラインが見事に調和している。スケッチについては、線がセクションを表しているのか、それともリフレクションを表現しているのかが、わかりづらい箇所があるので、はっきりさせた方がよいと思います。

 

【 第4位 】Carlos Puerta Mascaróさん

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<コメント>

山下氏

アイディアスケッチのもつ勢いを表現できているのが良い。特に前から後方につなげて、ワンモーションに表現されている点は、独自性が出ている。今後はパースをもっと正確に描けるように訓練した方がいいですね。

栗原氏

コンパクトなオシャレなSUVという、表現が出来ている。フレンドリーなデザインで好感が持てます。

CAN氏

クルマをひとつの塊として上手く表現できています。特徴的なベルトラインをひとつのテーマとして、まとめ上げているポイントも良いですね。スケッチについて、少しパースの狂いが見られる点がおしいです。特にタイヤの幅については、ビューとの関係をもっとよく考えた方が良いと思います。

 

【第5位 】櫻井 一樹さん

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<コメント>

山下氏

デザインの狙いが明解で良い。クロスオーバーとして魅力あるカテゴリーを作り出している。フロントやサイドに比べ、リアビューがよくわからない。もっと目線を上げて正確に表現するといいと思います。

栗原氏

迫力があるスケッチで良い。サイドビューですが、人が入りそうな現実性を感じさせることが出来れば尚良かった。フロント、リアのオリジナリティを提案できるように勉強してほしい。

CAN氏

サイドビューを見た時のプロポーションのおもしろさが目に止まった。表現したいテーマが明快な点も評価できるポイント。フロントエンド、リアエンドのデザインが物足りない印象。もっと特徴が出せるとさらに良くなると思います。 

 

今回の結果発表を伝えた事で、悔しい思いをした受講生もいました。 ただプロになれば、このような事は日常茶飯事。下を向くのではなくて「なぜ自分は選ばれなかったのか?」を考え、入賞スケッチから学び、次に生かし成長していく事が大事。次回のコンペに期待しています。カーデザインアカデミーでは、このコンペを8週に1度のペースで全受講に参加頂いています。是非あなたも受講してチャレンジしてみませんか?

最後に、選考会の動画(ダイジェスト版)をご覧下さい!

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