【アドバイス動画付】第2回 学内コンペ結果発表!「2018年 ムンバイで使われるコンパクトカー」
こんにちは!Car Design Academyです。
新講師の山下敏男氏に取り組んでいただいている1つのミッション、それが日本・海外を含む全受講生参加型の学内コンペ「Monthly Design Competition」です。(第1回目の結果発表記事はこちら)
本日はその第2回の結果発表!
選考会&アドバイス付 |<テーマ>「2018年 ムンバイで使われるコンパクトカー」
皆さんが考える、インド・ムンバイのイメージはなんですか?
講師陣が連想したキーワードは、「発展途上国、エネルギッシュ、元気さ」です。講師の喜屋武も冒頭で「コンパクトカーだからと言って、こじんまりなエクステリアにする必要はなく、多少は形や色に派手さがあってもいいと思う」とも言っていました。もし皆さんが提案する側の立場だったら、どんなアイディアから展開していきますか?あなたの作品の魅力を最大限伝える為に、どのように工夫しますか?また今の自分にどんなスキルが足りないのか?なども意識しながら、入賞スケッチを見て、プロからのコメントを読んでみて下さい。今後のスケッチの参考にしてもらえたらと思います。
【 第1位 】Carlos Puerta Mascaró さん
<コメント>
山下氏
1台としての完成度が高い、アイディアの展開に関しては、トゥクトゥクからスタートしていて、徐々にデザインをまとめていくプロセスに説得力がある。デザインの魅力度、オリジナリティ、スケッチレベル全て高いです。そしてムンバイにマッチしそうであり、プレゼンペーパーの出来も良かったと思います。
栗原氏
ムンバイの街に合いそうなイメージをかもし出している。新しさを感じさせる。ルーフ、フロントガラスから出来ているグリーンのアクセントと丸目のライトも良い。明日を感じさせるデザインが素晴らしい。
CAN氏
アイデアがユニーク。前後のランプをパーツで繋いだデザインテーマが明快な点もGOOD。ビューもデザインにあっていたと思います。リアタイヤがステアするところをスケッチで表現していたら、さらに評価は高くなったと思う。
【 第2位 】Alireza Saeedi さん
<コメント>
山下氏
アイディアスケッチからファイルまでのストーリーが良い。発想が幅広いのもGOOD。最終的の新しさと現実味が合い混ざっている感じまでいいが、具体的に見えるサイドビューのプロポーションがフロントクォータービューと違って見える点が気になる。
栗原氏
スケッチレベルは良いです。提案されたスケッチはどれもおもしろいアイディアがたくさんある。ただキャビンをもう少し前に(キャビンフォワード)すれば更に良かったと思います。
CAN氏
スケッチスキルが高く、アイデアのまとめ方もうまい。デザイナーとしての素養は備わっていると感じた。ただ、今回いくつかあったアイデアの中からチョイスしていたようだが、他のアイデアの方が魅力的なものがあった。次からは、もっと客観的に自分のアイデアを見るようにすると良いでしょう。
【 第3位 】Agri Bisono さん
<コメント>
山下氏
スモールカーの新しい表現が出来ている現在の日本の車種群とは異なり、未来的であるのが良い。1台の車としての完成度が高い。
栗原氏
新しいシンプルなデザインが好感を持てる。未来のムンバイを走ったら、良いと思わせるデザインスケッチの表現力、パースもしっかりと取れていて良い。
CAN氏
サイドビューでのフォルムが特徴的で、新しいデザインの模索をした跡が見られる点が評価できる。フロントのポップアップ式のヘッドライトは既存のものだが、このデザインの中に組み込むと新鮮に感じさせている点も見事。
【 第4位 】Predrag Stajic Strandhag さん
<コメント>
山下氏
小さなボディにしっかりとしたデザインを与える事で、実感のあるデザインになっている。4人〜6人が乗れる事でインドの実情にあったデザインが表現されている。しかし今後はフロントデザインの新しさをもっと追求してほしい。フロントデザインのみが、現在の車のデザインに近すぎている。
栗原氏
ルーフの処理がユニークで個性がある。リアのアイディアも面白い。フロントにもう少しオリジナリティがあれば、さらに良かった。
CAN氏
スケッチの見せ方がうまい作品。デザインはボディとウィンドウの比率が個性的。しかしディテールは全体として安心して見ることができるちょうど良さかある。
【第5位 】Arpad Takacs さん
<コメント>
山下氏
モダンなデザインでシンプルにまとまっている。しかし未来的でありながら現実味もあるのが良い。キャビンとボディをわけてフォルムを造っているのが明解で良い。
栗原氏
ボディー部とキャビン部を分けたことが、車を軽快に見せている。キャビン部を変える事によって、いろいろな提案が出来そうでさらにおもしろいと思います。
CAN氏
シトロエンのロゴをうまく使ったデザインでおしゃれな印象。デザインをまとめる力に長けており、今後の成長が楽しみ。着色については、少し物足りないところがあるので、もっと魅力的な塗りかたを心がけると良い。
第3回目のテーマは、「2020年に走るバス」 ポイント: 見て、乗って、ワクワクする!
今回は、トラック・バス業界の最大手、商用車を製造する日野自動車株式会社とコラボが決定しました。
デザイン部長の松山耕輔さんが、商用車のプロ視点から、皆さんひとりひとりの作品にコメントしてくれます。自動車メーカーのデザイン部長に、自分の作品を見てもらえる機会は中々ないと思います。今後もカーデザインアカデミーでは、様々な企業とコラボして受講生達に、色んな経験を積んでもらおうと計画しています。実はもう既に色々と決まってますので、お楽しみに☆
<インタビュー> カーモデラーからデザイン部長へ。きっかけは一通の年賀状だった!? ―日野自動車デザイン部長 松山耕輔さんの場合―