Pratap Bose
Pratap Bose(プラタープ・ボーズ) = タタ・モーターズ デザイン部門統括本部長。1998年インドのナショナル・インスティテュート・デザインを卒業後、1999年イタリアのポンチブレアにあるPiaggio & C.SpAへデザイナーとして入社。2001年インドの財団INLAKS FOUNDATIONから奨学金を受け、イングランドのロイヤル・カレッジ・オブ・アーツに入学。2003年同大学卒業後、2007年まで日本のダイムラー・クライスラーで働く。2007年タタ・モーターズでデザイナーとデザイン部門部長を兼任し、彼の挑戦が始まる。2011年現職に至る。まさにIndian Dreamと言えるだろう。
タタ自動車のデザインは、インドにおけるカーデザインカルチャーを牽引してきたと思いますか?に対して、ボーズ氏は、当然です。インドだけではないと思います。世界に反響を及ぼしています。例えば、ジュネーブのモーターショーでピクセル(2011年)、メガピクセル(2012年)、そしてネクストロン(2014年)の3台を発表しましたが、とても大きな反響がありました。モーターショー後、たくさんの問い合わせを頂き、「いつアメリカで発売されるの?」といった質問もありました。タタ自動車のデザインの基準がグローバルなレベルに達してきているのだと実感があります。この事が更に私の焦点を世界に向かせています。と語ってくれています。
このインタビューを通して分かった事は、“タタ自動車は市場を拡大している単なるいち企業ではない”という事。ジャガーランドローバー社を傘下に置いているからだけでなく、真にグローバルな企業であり、グローバルに成長するための哲学において、とても野心を感じました。現在、世界から人材を集めるために国際的なデザインチームの育成に力を入れております。もはやヨーロッパやアメリカの自動車企業と引けをとりません。記事後半では、カーデザイナーを採用する際に、ボーズ氏がどのようなポイントを見て選考しているのか、さらに就職志願者たちに見られる多くのマイナスな共通点なども語ってもらっているので、是非ご覧下さい!・・・全文を読む