Holger Hutzenlaub
メルセデス・ベンツ、アドバンスデザイン部門・デザインディレクター。1967年生まれ。ウルム大学卒業後、カーデザインを学ぶためフォルツハイム大学へ進学。その後、2回のインターンを通してメルセデスベンツに入社。1996年からE-およびSクラスと責任あるCLクラス、など、様々な生産車のエクステリアとインテリアデザイナー、プロジェクトマネージャーとして従事。2003年にS-/CL-/SL-/SLK-/SLR-Klasseやマイバッハの部門の設計プロジェクトマネジメントの管理を引き継ぎ、現在はアドバンスドデザイン部門のデザインディレクターを務める。
メルセデスでインターンをするまで、カーデザインのテクニックをプロから教えてもらったことがなかったので、わたしの場合は全て自己流でした。カーデザイナーになるには、自分のイメージを具体的に表現する力が必要です。線の質、パースの崩れや面の表現など、プロからアドバイスを受けることで、上達のスピードは格段に上がります。そもそも、プロの現場でも、添削までしてくれることは考えられません。わたしが学生の頃にこのシステムがあったら、受講していたでしょう。カーデザイナーとして大事なことはCuriosity、つまり好奇心です。多くのことに好奇心を持ち、自分の目で見て、自分の肌で触れてみて、様々な経験をする、これは根本的なことで、本当に大切な事です。常に好奇心を持ち続けることなしに、新しい価値を生み出すデザインは生まれない、とわたしは考えています。カーデザイナーという仕事は本当に面白い仕事です。たくさん練習をして、自分の夢を叶えて下さい。…全文を読む