CAR SKETCH COMPETITION 2014 Tipo杯 結果発表
カーデザインアカデミーが主催するCAR SKETCH COMPETITION 2014 Tipo杯では、12歳から63歳まで、クルマを愛する幅広い方々からのご応募をいただきました。
審査では、カーデザインアカデミーの監修を務める栗原典善氏、Tipo編集部、AUTOSPEC.全スタッフに加え、エイプやズーマー、グロムといった大ヒット作を世に送り出した元ホンダの2輪デザイナーやまざきたかゆき氏も加わり、厳正なる審査が行われました。
受賞作に関しては、以下をご覧下さい。
テーマ 「いま、本当に乗りたいクルマ」
対象 プロのカーデザイナー以外。 社会人・学生・年齢・居住国などを問いません。
カーデザインアカデミー賞
石丸竜平さん(25歳)
IED Torino,Car design
今回のコンペの最優秀賞であるカーデザインアカデミー賞は、石丸竜兵さん(25歳)の作品に決定いたしました。現在トリノでカーデザインを学んでいるというだけあり、高い力量を感じさせる作品となっています。
「これぞ正統派スポーツカー。そう感じさせるミドシップらしいスタイリングで、コンセプトがよく表れています。スケッチに関しては、立体をきちんと理解していて、コピックの着彩テクニックも高く、造形がよく表現されています。立体を理解せずに雰囲気で着彩する学生さんが多い中、見本にすべき作品だと思います。」
なお、副賞には、Tooコピックマーカー72色セットと、カーデザインアカデミー受講チケットが贈られます。
以下、アイデアスケッチ
Tipo賞
匿名希望さん
匿名希望さんいよると「シトロエンがスポーツカーを作ったら欲しい。昔のDSのように円盤チックで今の戦闘機の要素も入れました」という作品。
特別審査員のやまざきたかゆき氏は、「モチーフのDSの持つ雰囲気がよく表現されています。デザイン的にも新しさと懐かしさのバランスが取れています」とコメント。Tipo編集部からは「現代にSMが復活したらこんなデザインかもしれない、という思いからTipo賞に選出させていただいた」というコメントをいただいた。
なお、副賞には、Tooコピックマーカー36色セットと、Tipo誌1年間無料購読権、Tipo特製非売品グッズが贈られます。
AUTOSPEC.賞
楠 雄磨さん(23歳)
慶應義塾大学 理工学部 機械工学科4年
今回、協賛いただいた御殿場のスペシャルショップAUTOSPEC.さんが選んだのは楠 雄磨さんの作品。クラシカルなロングノーズ、ショートデッキのスポーツカーです。
「今回、AUTOSPEC.として選ばせていただきましたが、特にリアビューが気に入りました。旧車の取ってつけたようなブリスターフェンダーやリアスポイラーを現代風に表現をするとこんな感じになるんだなぁと関心。素直に乗ってみたい!かっこいい!と思った作品でした」とはAUTOSPEC.さんからのコメント 。
なお、副賞には、Tooコピックマーカー36色セットと、世界的アーティスト轟友宏氏作成の表彰楯(ABARTH695)が贈られます。
佳作
槇野 遼馬さん 20才 静岡文化芸術大学 デザイン学部
近年流行のクロスオーバー型SUV。コンパクトで流線型のキャビン形状が面白い。最近のクルマらしいアグレッシブなデザインが若者らしくて良い。コピックの着彩が形状と合っていないので、面構成を理解して塗るようにするとさらによくなるだろう。(カーデザインアカデミー)
服部雄介さん 24才 会社員
スタッフが選んだ作品の中では一番投票の多い作品でした。素直に乗ってみたい・・・自分が生きているどうか分からないほどの未来に・・・映画に出てきてもカッコイイと思うでしょう。乗り降りするときの開き方がgoodです。(AUTOSPEC.)
中村大輔さん 21歳 武蔵野美術大学
生活の中に溶け込む仲間や相棒としてのクルマの在り方を表現していると思います。街が笑顔になりそうな、そんな素敵な存在感があります。色んなバリエーションが見てみたい。そんな気になりました。(やまざきたかゆき)
中山 武則さん 36才 会社員
丸みのある軽スポーツでもコペンとは違ったアプローチが新鮮。バブルキャビンや前後に分割されたようなデザインがユニークで良い。ショルダー面の幅や、リアコンビランプの大きさなど、バランスをもう少し直すとさらに良くなる。(カーデザインアカデミー)
宮岡 紳一郎さん 39才 会社員
大きなインテークを持つフロントと複雑なサイドライン、背骨のようなルーフライン後端が特徴的な作品。涙滴型キャビンを上手くまとめたリアエンドのデザインが印象的。サイド面はレリーフが多くてスッキリしないので、整理するとなお良し。(カーデザインアカデミー)
岩波 修さん 28才 会社員
クラシカルなプロポーションに加え、適度に張りのある面で正統派スポーツを感じさせるデザインに好感が持てる。ただ、着彩に関しては、金属の硬さがうまく表現できていない点が惜しい。(カーデザインアカデミー)
河村 敏之さん 23才 九州産業大学 大学院 芸術研究科 造形表現専攻
コンセプトとデザインが見事にシンクロしています。クラシックな佇まいと新しい乗り味のバランスが絶妙。クルマの持つ特徴、機能が上手く表現されていると思います。これはぼくも乗ってみたい一台です。(やまざきたかゆき)
安井 一喜さん 21歳 大阪芸術大学
ディーノ246GTとダブらせるように描かれたイラストが印象的な作品。コンパクトでカッコイイクーペという皆が欲しいと思うようなサイズ感とデザインがうまく表現できていて良いですね!(AUTOSPEC.)
長谷川 諭 28才 会社員
キャビンとボディの関係性が面白く、フレンチデザインを彷彿とさせる面の構成力も魅力的。線ではなく、面でデザインを考えていることがよく伝わる作品。(カーデザインアカデミー)
青木智志 12才 弟子屈小学校6年
今回最年少の12才、青木さんの作品。残念ながらフロントクォータービューがなかったため、参加要件を満たしていないのだが、12才でこれだけの造形センスは素晴らしいという思いから佳作とさせてもらった。特にガラスキャノピー風のルーフの描き方も含めて秀逸だ。(Tipo編集部)
その他の作品
入選をはじめとするその他の作品は、本日3/6発売のTipo4月号に掲載されて
います。栗原典善氏と千葉匠氏による、カーデザイン対談をはじめ、世界の
カーデザインディレクター図鑑やカーデザインアカデミーについても9ページに
渡って詳しく特集されていますので、ぜひぜひお買い求めください。
また、記念すべきカースケッチコンペ第一回でしたが、第二回、第三回と
定期的に開催していきますので、今回参加できなかった皆様も次回こそは奮って
ご参加ください。
取材や共同開催、協賛に関してはinfo[at]cardesign.jpまで気軽にお問い合わせ下さい。
Special Thanks
自動車専門誌Tipo(ティーポ)
古今東西、新旧を問わず、イタリア・フランス車を中心に様々な楽しいクルマとカーライフを紹介しているネコ・パブリッシング出版の月刊自動車専門誌。輸入車との付き合い方を教えてくれる教科書の様な存在で、まさに車好きのための雑誌。毎月6日発売、定価660円。
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輸入車のプロショップAUTOSPEC.
ラテン系の車をメインに輸入車全般を取り扱っているアウトスペック(AUTOSPEC.)。静岡県御殿場市に店舗を構え、本国仕様車から中古車、整備、ボディコーティング、パーツ販売、保険と車に関わる全てを取り扱っており、静岡だけでなく、全国からお客さんが殺到する輸入車専門店。新車整備をするPDIセンターまでも完備している。
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