第8回 CDA受講生限定コンペティション
「2020年東京オリンピック/パラリンピック選手用モビリティ」


2019年5月末にカーデザインアカデミー受講生限定のデザインコンペティション審査会が行われました。
今回も審査を努めてくださったのは、世界的に活躍されている山下 敏男先生です。
これまでデザイナーとして、幾多もの社内コンペを勝ち抜いた経験をお持ちの山下先生ならではの視点で、受講生の作品を厳正に審査していただきました。
山下先生の記事はこちらから

これまでのコンペはこちらから|第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回

テーマ「2020年東京オリンピック・パラリンピックで選手が使用するモビリティ」

今回も実際の開発現場でおこなわれる、カーデザイン評価会と同様の方式で審査しました。
コンシューマー向けでは無い乗り物の提案なので少々難しいテーマでしたが、作品は一人乗りの小さなものから、多くの選手が乗れる大型のものまで、幅広い提案が集まりました。

審査の基準

今回もテーマとコンセプトの整合性がうまく合致し、現実感を帯びたデザインが高得点の決め手となりました。
また、コンセプトを的確かつ魅力的に表現するスケッチスキルもしっかりと審査されています。


そして厳選なる審査の結果、
最優秀賞に選ばれたのは・・・。

チュニジアの受講生 Jihedさん!

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【審査コメント】
パラリンピックの車椅子テニスプレーヤーの為のコンパクトカーを提案されていました。得点は今回最も高い13点です。特に点が高かったのはスケッチ表現力でしたが、それにはデザインセンスも含まれており、”スポーティ”だけでなく、”ポップさ”や”テニスらしさ”も加わっており非常に高いレベルでデザインされていました。プレゼンテーションも見事で、最終決定案が一番魅力的な提案だと印象づけるための巧みなアイデアスケッチレイアウトで仕上げられていました。また、これまでのコンペティションで山下先生が伝えてきた、”ターゲットユーザーのニーズにしっかりと対応すること”も押さえられており、テニスプレイヤーの道具がしっかりと積めることまでプレゼンテーションの中で明記されていました。
改善点としては、選手が選手村から会場までスムーズに移動するためのナビゲーションシステムについての説明が抜けていた点です。提案の完成度を高めるためにも、細かい点まで考えるようにすれば更にクオリティの高い作品になるでしょう。

次賞は、ドイツの受講生Stajicさん!

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【審査コメント】
大勢の選手を輸送できる、さながら”動く選手村”のような提案です。得点はJihedさんに一歩及ばず12点。まず評価したい点は、この熱量です。この提案で作成されたプレゼンテーションの資料が、情熱を表しています。どんなコンペでもこれだけの大作になると審査員は必ず注目します。それだけで他のコンペティターよりも有利になりますので、この姿勢は参考になるでしょう。
改善点は、2つ。まず1つ目はプレゼンテーションの中でアイデアスケッチの量が多い点は良いのですが、方向性が定まっていないように感じられる点。並べられたアイデアスケッチが最終案に向かうプロセスを的確に示していれば、評価は更に高まっていたでしょう。
そして2つ目ですが、提案が都市交通における提案という側面が強かった点です。テーマが”公共交通”であればウィナーとなっていたでしょう。しかし今回のテーマを前提にしてこの提案を見ると、少々”オリンピックならでは”が不足していました。これら2点を改善すればもっと魅力的な提案になるでしょう。次の作品に大いに期待します。

3位は、日本人受講生Moritaさん!

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提案は既存のインフラを利用した”コスパの良いモビリティー”。優れていた点はプレゼンテーションです。
少ない枚数でしたが、モビリティーの魅力や世界観がうまく表現できていました。審査員にデザインを伝えるためには何が必要なのかをしっかりと理解されています。このプレゼンテーションの中でモビリティーだけではなく、プラットフォームまでデザインされている点が最も良く、このスケッチ一枚で、どの様な環境で使用されるのかがひと目で理解することができます。そして次に、具体的な大きさをイメージさせる為に既存のバスとの比較図がレイアウトされている点も素晴らしいです。
惜しい点としては、アイデアスケッチが殆どなかったことです。スタイリングの評価は人によって変わります。そこで重要なのは”納得”させることで、そのためにはデザインにたどり着いたプロセスを適切に提示する必要があります。
”このコンセプトならこのデザインになるね” と感じてもらうにはどの様にスケッチを選定して配置すべきなのかを今後は考えると良いでしょう。


上位入賞作品はこちらからご覧になれます。
※クリックでスライド開始


コンペの様子を収めたショートムービー。


今回は山下先生から全受講生へのアドバイスとして、“コンペでは作品のクオリティを高めるためには準備が大切だ”ということを説明していただきました。作品の提出期限から逆算して、どのタイミングまでに何を準備すべきなのかを計画して取り組むことが重要であること。そしてそれはプロとして当然の心得であり、学生である今のうちからその意識を強く持つ事が優れたデザイナーへのアプローチだと力強く語っておられました。

カーデザインアカデミーのコンペティションでは、審査の様子をすべて受講生に公開しています。
受講生は自分の作品に対する評価を知ることで、コンペで勝つためのノウハウを得て成長することができるのです。
CDAデザインコンペティション含め、カーデザインアカデミーの受講に関して何か知りたいことやご相談がありましたら、
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