第1回:結果発表 <テーマ>「2018年 東京クロスオーバー」

皆さん、こんにちは!講師の山下です。

第1回「CDA Design Competition」の選考会が終了しました。一生懸命頑張ってくれたのが伝わってきました。

とても盛り上がったコンペとなり、作品が訴える迫力に我々審査する側も圧倒されながら、スケッチを見ていました。通常の授業では味わえない緊張を我々も感じることができました。デザインコンペに向いたスケッチや、そうではないスケッチがあるなかで、今回入賞したスケッチを参考に、各自スケッチレベルを上げていって下さい。

入賞作品は、Sグループ(第1位〜5位)・Aグループ(第6位〜10位)・Bグループ(第11位〜18位)と分けています。このデザインコンペは次もあります。この次は必ず勝ち抜いていけるように、皆さんパワーをためてチャレンジして下さい。期待しています!

 

 <テーマ>「2018年 東京クロスオーバー」

 

【 S-1 】 岩波 修さん

<コメント>

山下氏

デザインコンペの作品らしく、明解で大胆なデザインですね。シンプルなフォルムをメリハリのあるスケッチで描かれて好印象です。今後は特にフロントに新しい提案性が欲しいです。

栗原氏

新しいプロポーション、オリジナリティ、スポーティさで光っていた、カッコ良い!ウェッジのきいたデザインは、他と比べても特徴的で良いですね。

CAN氏

オリジナリティの高さが引き立つ作品です。線の質も良くて、着色のコントラストも他と比べて良かった。ルーフ面積が小さすぎるのが気になります。スケッチについてはフロントウィンドウの傾きが、フロントビューとサイドビューで違っている点を改善すると尚良くなると思います。

【 S-2 】 Predrag Stajic Strandhagさん

<コメント>

山下氏

プロポーションがユニークでパワフルさもあり、新しいカテゴリーを感じる。立体のイメージもつかみやすく、若者に向けたクルマとしてとても魅力的です。サイドビューのユニークさ、面白さに比べ、フロントデザインがあまり良くない。特に立体を意識した、フロントの新しい提案が必要かと思います。

栗原氏

ナイスビュースケッチ!ルーフ形状、ピラー形状などデザインの意図をアピールしているところが良いです。力強いSUVでプロポーションも良い。しっかり感が十分に表現されていて、スケッチ力がとてもあるなと感じました。

CAN氏

形の取り方、ビューの設定など、デザインを良く見せるテクニックが備わっている作品です。デザインもユニークで他にはない個性を探っている様子が伝わる。改善点はキャビンが小さすぎる(デフォルメしすぎ)ので、もう少し現実味のあるスケッチを心がけるとさらに良くなると思います。

【 S-3 】 岡橋 正典さん

<コメント>

山下氏

スポーツカーの魅力をとても表現できているが、クロスオーバーとしてもうひとつ何かポイントが必要。スタイルだけでコンセプトが希薄に見える。ひとひねりしたコンセプト的な魅力を出してほしい。

栗原氏

SUVのイメージが希薄だが、新しい形状にチャレンジしているところが良い。もう少し車高を上げるとクロスオーバーっぽくなると思います。

CAN氏

オープン+SUVをテーマにしている点が他と違っていて良い。ボンネットからリアタイヤに向かって下がるラインと、リアタイヤからフロントに向かって上がっているラインが見事に調和している。スケッチについては、線がセクションを表しているのか、それともリフレクションを表現しているのかが、わかりづらい箇所があるので、はっきりさせた方がよいと思います。

【 S-4 】 Carlos Puerta Mascaró さん

<コメント>

山下氏

アイディアスケッチのもつ勢いを表現できているのが良い。特に前から後方につなげて、ワンモーションに表現されている点は、独自性が出ています。今後はパースをもっと正確に描けるように訓練した方がいいですね。

栗原氏

コンパクトなオシャレなSUVという、表現が出来ています。フレンドリーなデザインで好感が持てます。

CAN氏

クルマをひとつの塊として上手く表現できています。特徴的なベルトラインをひとつのテーマとして、まとめ上げているポイントも良いですね。スケッチについて、少しパースの狂いが見られる点がおしいです。特にタイヤの幅については、ビューとの関係をもっとよく考えた方が良いと思います。

【 S-5 】 櫻井 一樹 さん

 

<コメント>

山下氏

デザインの狙いが明解で良い。クロスオーバーとして魅力あるカテゴリーを作り出している。フロントやサイドに比べ、リアビューがよくわからない。もっと目線を上げて正確に表現するといいと思います。

栗原氏

迫力があるスケッチで良い。サイドビューですが、人が入りそうな現実性を感じさせることが出来れば尚良かった。フロント、リアのオリジナリティを提案できるように勉強してほしい。

CAN氏

サイドビューを見た時のプロポーションのおもしろさが目に止まった。表現したいテーマが明快な点も評価できるポイント。フロントエンド、リアエンドのデザインが物足りない印象。もっと特徴が出せるとさらに良くなると思います。

【 A-1 】 伊藤 洋祐 さん

<コメント>

山下氏

テーマに沿ったコンセプトは表現できています。スケッチのスキルをもっと上げて新しいイメージを表現すること。ウィンドウの水色だけでも別の色(グレー系かまったく違うオレンジ系)に変えるだけでも、グッとよくなると思います。

【 A-2 】 Alireza Saeediさん

<コメント>

栗原氏

スケッチスキルはとても上手です。意図が伝わって良い。ただしアイディア全体に言える事ですが、どこか何かに似ているものを感じる。レンダリングのパース、特にフロントガラスあたりは、もっと正確にしたら良かったと思います。

【 A-3 】 Arpad Takacsさん

<コメント>

栗原氏

ラインスケッチはパース、スキルともになかなか良いです。デザイン的にもプロポーションが取れている。マーカーの塗り方については、もう少しシンプルにした方がパンチがあるものになると思います。

【 A-4 】 Nicole John Varonaさん

※A – 4は、同率で以下3名とさせて頂きます

<コメント>

山下氏

リアビューが一番魅力的で、次はサイドビューが良い。フロントビューはパースが強すぎて、デザインの意図がわからず不満が残る。全体のまとまりはあるが、少し新しさ感が不足している。それとフロントのパースで驚かせようとするのは意味が違う。新しさ、先進性はデザインで表現すること。

【 A-4 】 Fernando Carrascoさん

<コメント>

山下氏

全体によくまとまっているが、少し物足りなさが残る。サイドビューのシルエットは新しさを表現していてGOOD。しかし全体に新しい要素が少なく、さらなる追求を期待しています。

【 A-4 】 Kaustubh Adhavさん

<コメント>

山下氏

アイディアスケッチは良いが、ファイナルのスケッチのイメージが良くない。普通に見える。アイディアの良さが消えているのが惜しい。サムネイルの良さを十分理解して、ファイナルにのぞむこと。

【 B-1 】 田中 謙次さん

<コメント>

栗原氏

3ビューとも、大変良く描けているが、残念なのがデザイン要素が多く、複雑な印象になってしまっている点です。

【 B-2 】 Rishabh Sinhaさん

<コメント>

栗原氏

フリードローイングスケッチは、ラインに勢いがあって大変良い。しかし大きなスケッチを見るとひとつのデザインテーマに、こだわりすぎてしまっているのがおしい。プロポーションの美しさがなく、少しゲテモノ風?という言うのかな。

【 B-3 】 金子 朋樹さん

<コメント>

山下氏

線の動きは悪くない。色の着色程度も悪くないが、デザインテーマを表現するように、色を濃くしたり薄くしたりと使い分けること。下から見すぎたパースはきつすぎる為、普通のビューに戻すこと。

【 B-4 】 Jorge Trujilloさん

<コメント>

山下氏

今後、パースをしっかりと学ぶこと。アイディアが良くても表現できなければ、訴える力が弱くなる。着色にもチャレンジしていこう。リアクォータービューは魅力があるが、サイドビューやフロントビューとリアのホイールベースがあっていない。3面必ず合わせること。

【 B-5 】 Agri Bisonoさん

<コメント>

栗原氏

スケッチスキル、パース共に大変良い。これでオリジナリティのあるフロント、セクションをもっと提案して欲しかった。

【 B-6 】 満森 美香さん

<コメント>

CAN氏

女性らしさがデザインに表現されている点が良い。またグリルからリアウィンドウまで通っているラインも全体を引き締めていてGOOD。ただ表現力がまだまが足りていない。それが身につけば、Sクラスに十分入れると思います。

【 B-7 】 大西 佐知さん

 

<コメント>

CAN氏

Cピラーからルーフに繋がっている点がおもしろい。アイディアは良いので、今後は表現力とデザインをまとめる力を付けると、評価はグンと上がると思います。

 

 最後に 

計18名の方が、Sクラス〜Bクラスに入賞。

日本の方が8名、海外の方が10名です。

今回入賞出来なかった方は、日々のレッスンを頑張りレベルを上げて、チャンレンジしましょう。

入賞した方も、目標に向かってさらにスケッチレベルを磨いていきましょう。

次回、皆さんがどんな作品を提出してくれるのか、楽しみにしています!

 

<7月度> 受講生の作品

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