#9 CDA Design Competition 結果発表

#9 コンペティションの結果を発表いたします!

こんにちは。Car Design Academyです。
長らくお待たせしました。
皆さんのコンペティション提出作品を、山下敏男 先生に審査していただきました。

今回は14作品が審査対象となり、実際のプロの現場でおこなわれる、カーデザイン評価会と同様の方式で審査しました。
審査はスケッチ表現力のレベル別で3つのグループに分けています。

テーマは「2020年国際大型スポーツイベントで選手が使用するモビリティ」

今回も様々なユニークな作品が揃いました。

提出された方々は勿論、今回提出できなかった方も色々な提案を見て学ぶようにしましょう。

審査の基準

  • Point 「Integration(完成度の高さ)」15点
  • ①テーマとコンセプトの整合性 5点
  • ②アイデアの展開力      5点
  • ③スケッチ表現力       5点

今回もテーマとコンセプトの整合性がうまく合致し、現実感を帯びたデザインが高得点の決め手となりました。
また、コンセプトを的確かつ魅力的に表現するスケッチスキルの重要性も審査の大事なポイントです。
※具体的な点数は提出された方々に個別でシートをお送りし、全体に公開はいたしません。ご了承ください。


各グループと作者

グループ A

  1. Jihed Zaier
  2. Abdul Hafidh
  3. Anton Rutkovskij
  4. Masaharu Muguruma
  5. Shinichiro Miyaoka

グループ B

  1. Shuya Kondo
  2. Nejc Gačnik
  3. Hiroshi Mizuno
  4. Ryohei Kaminogo

グループ C

  1. Hiroki Maeda
  2. Xavi
  3. Sonoko Herai
  4. Masanobu Terada
  5. Alessio Di Zoglio

【注目!】
審査の中では、上のグループに入るためのポイントも説明しています。次回のコンペでは、一つでも上のグループに入れるようにがんばりましょう。また、今回グループAに属している方も、気を抜かずにスケッチレベルの向上とデザインの研究に励むようにしましょう。

 

 


審査結果発表

各グループ2位まで発表いたします。
作品を拡大表示できるギャラリーはこのページ最下部に設置しています。

今回の最優秀賞は・・・

Jihedさん!

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ホッケー観戦の為のモビリティです。実は2位とのポイント差はたった1ポイントでした。勝因は2つ。ひとつはアイデアスケッチ展開を含めた、表現力の高さ。作品の魅力を十分に伝えることが出来ていました。そしてもう一つは、新しいことへの挑戦です。今回採用していたドアの開閉システムは、安全性を考慮すると危険な面もありましたが、それでも、現在世の中に無いユニークな開閉方法を提案しています。この新しいことへ積極的に向かう姿勢が評価されました。思い切った挑戦からは様々な事が得られます。受講生の皆さんもこの姿勢を参考にしましょう!

 

(同率)2位は、Anton Rutkovskijさん!

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移動する展示館を提案したAntonさん。ユニークな発想も素晴らしいですが、何よりも評価されたのは、インテリアの表現です。作者であるAnton自身がこの作品の特徴をよく理解して、それを的確に第三者に伝えるためには何を用意すれば良いのかを、高いレベルで検討している事がこの5枚の資料から伝わります。少し惜しかった事は、エクステリアデザインにて、アイデアスケッチのユニークさが最終デザインに生かされていない点です。小さいスケッチは描ける要素が少ないため、特徴がはっきりと表れます。最終スケッチを描くときには、その特徴を強く意識するようにすれば、クオリティはさらに高まるでしょう。

 

 

(同率)2位は、Abdul Hafidhさん!

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前回参加の時にはBグループに属していたAbdulさん、今回はとても健闘していました。バランスが整ったフォルムやディテールのデザインも良かったのですが、一番の評価点は表現力です。特にボードで示された各シーンごとのスケッチは、ひと目でこの車の特徴を理解させることが出来ています。車だけでなく、バックグラウンド、そして人まで描けるスキルはコンペを勝ち抜く強力な武器になりますので、皆さんもぜひ彼のように身に付けましょう!

 

 

グループB優秀賞は、Kondoさん!

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親・子・孫の三世代で乗車するモビリティの提案です。提案性、表現力ともにバランスがよく取れていました。アイデアスケッチ展開では様々な形状にトライしている点が良かったのですが、フロントエンドのバリエーションが不足していた点が惜しかったです。また、表現力については少々線が太すぎていたので、もう少し線を整理して描けばデザインの質が高まるでしょう。

 

 

グループB2位は、Nejcさん!

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車椅子ユーザーのための大型バスを提案したNejcさんの作品。高いスケッチ表現力が評価されました。各素材の質感が適切に表現されている点が特に評価されました。ただしデザインについては、特徴がウィンドウグラフィックだけだったので、物足りない印象を受けました。次回はこの高い表現力を生かした、もっとユニークなデザインへのトライを期待しています。

 

 

グループC1位は、Xaviさん!

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大会会場で使用される自動運転バスの提案です。ペイントがしっかりとされている分だけ、クオリティが高く感じられました。また、ひと目で会場で使われるバスだと理解できる、資料を加えている点も評価されました。ただし、アイデア展開においては、既存バスのイメージが強く残っていますので、もっと幅広くスケッチをすれば、独自のデザインを見つけることが出来るでしょう。

 

 

グループC2位は、Alessioさん!

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車椅子ユーザーと健常者、どちらでも乗車可能なモビリティの提案です。こちらも1位との差は1点!コンセプトをしっかりと考えられており、それに適したレイアウトまで考えられていました。この作品がペイントされて、細かな情報がもっと少ない枚数の資料に整理されていれば、結果は変わっていたでしょう。今後の成長が楽しみになる作品でした。

 

 


審査ビデオ

 

Opening Remarks

Group A

Group B

Group C

Winners

Judge’s Comments

 


 

 

受講生の皆さんへ

今回のコンペはいかがでしたか? 最優秀賞の作品は、本当に僅かな差で決まりました。しかしこのように僅差で勝負が決まることは稀ではありません。自動車メーカー内でのデザインコンペ、そして就職採用の選考に至るまで、レベルの高い勝負の場では、トップが圧倒的な差で勝つことはほとんどどないのです。
だからこそ、デザインする際には細かい点まで含め、すべての事に集中して取り組むべきなのです。今後はこの事を念頭に置き、課題制作やポートフォリオ作りに励むようにしましょう。
また、山下先生から皆さんへ貴重なアドバイスを頂きました。
”私がコンペの中で色々と話したことを端的に表すと、大事なのは「共感力」です。英語だと「Empathy」です。デザイナーは全てのことに対して感情移入が出来なければいけないのです。”

最後に、私達カーデザインアカデミーはこのCDAコンペを、受講生の皆さんが成長できる場として、これからも改善を進めたいと考えています。
今回参加され得た受講生はもちろん、残念ながら参加できなかった受講生の方も、改善のご要望があればぜひ声を聞かせてください。

そして、次回の参加を講師・スタッフ一同楽しみにお待ちしています!

 

【 作品一覧 】

*クリックorタップで拡大表示されます。

Group A

 

Group B

 

Group C

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