
Car Design Academy受講生の皆様へ。
12月8日に執り行われたCDAデザインコンペティションの審査結果をお届けします!
最終審査では全10作品が審査されました。
今回のコンペティションでは、望月先生に初回レクチャーと中間チェックを担当していただきました。スタイリングに加え、パッケージレイアウトまで踏み込んで検討する非常に学びの多い課題になったと思います。最終審査では栗原先生ならではの視点からの評価が加わり、より多角的な講評となりました。
参加された受講生の皆さんはもちろん、他の受講生の皆さんにも、作品がどのように評価されたのかを確認し、今後の制作に活かしてもらえればと思います。















近未来の学びをテーマにした提案でした。スタイリングデザインの完成度はもちろんのこと、社会背景を踏まえた問題提起から将来予測、そして具体的な提案へと至る一連の流れが非常に明快に構成されており、プレゼンテーション全体として高い説得力を持っていました。特に、教育の変化というテーマを起点に、移動そのものを学びのプロセスとして捉え直す視点が独創的で、コンセプトがインテリアやエクステリアデザインにまで一貫して落とし込まれている点が高く評価されました。コンセプトからデザイン、体験価値の表現までが提示されている点が、本コンペの中でも際立った完成度を示しています。












今回のテーマでは、ミニバンタイプやSUVでの提案を真っ先に想起する受講生が多い中、本作品はあえて全高の低いスタイルで勝負してきた点が非常に印象的でした。「他の人と違うことをする」という姿勢は、実はデザイナーにとって重要な資質であり、そのチャレンジ精神が本作にははっきりと表れています。
また、このプレゼンテーションではスケッチ表現にとどまらず、3Dモデリングまで踏み込んで制作されており、アウトプットの完成度の高さも高評価につながりました。テーマの捉え方から表現手法の選択まで、したたかな戦略性と高い表現力が感じられる、非常に完成度の高い提案です。
一方で、3列目シートのヘッドクリアランスについてはやや厳しさが見られ、この点がマイナスポイントとなりました。スタイルを維持しつつ、乗員の快適性まで高いレベルで両立できていれば、さらに完成度の高い提案になっていたでしょう。








車の窓から見える景色を、まるで映画のワンシーンのように体験できるという着想が印象的な提案でした。コンセプトページでは、イメージ画像によってエモーショナルな雰囲気がうまく表現されており、「車内で映画を体験する」というコンセプトが直感的に伝わってきます。
また、シートの回転を説明しているページでは、この車によってどのような体験が生まれるのかが具体的に示されており、機能と体験がしっかり結びついている点も評価できます。コンセプトを単なる言葉で終わらせず、体験として説明しようとしている姿勢が感じられました。
一方で、エクステリアのスタイリングについては、既存のミニバンに近い印象となっていて、コンセプトの強さに対して造形面での独自性がやや弱く感じられました。体験の世界観に負けない、より踏み込んだスタイリングが加わると、作品全体の説得力がさらに高まるでしょう。
初参加とは思えない完成度を見せてくれた作品であり、今後のさらなる成長に大いに期待しています。
Winners & Judge’s Comments
コンペに参加された受講生の皆さん、作品制作お疲れさまでした。
今回も限られた時間の中で多彩な提案を生み出していただき、審査員を含めスタッフ一同、非常に楽しませていただきました。
今回から制作期間を2ヶ月としたことで、スタイリングだけでなくパッケージレイアウトまでを含めたコンペ内容となりました。それでもなお、2ヶ月という短い期間でコンセプト立案からレンダリングまでを行うのは、大変だったことと思います。表現スキルには個人差が見られましたが、テーマに真剣に向き合い、最後まで取り組んだ皆さんの努力に心から敬意を表します。
今回のコンペは参加者こそ10名と少人数でしたが、レベルはいつもより高かったと感じています。その背景には、すでにプロとして活躍している修了生や、メーカー内定を獲得している学生が参加していたことも挙げられるでしょう。日々の仕事や学業と並行しながら、このクオリティの作品を仕上げることは決して容易ではなかったはずです。
このデザインコンペが、皆さん一人ひとりの成長につながると確信しています。今後もCDAでは、本コンペを可能な限り継続していきます。
現在受講中の方はもちろん、受講を修了された方もぜひ引き続き挑戦していただければと思います。
Car Design Academy 校長:喜屋武タケル