こんにちは。Car Design Academyです。
先日9月27日にCDAデザインコンペティションの審査会を執り行いました。
今回のコンペで審査されたのは全18作品。受講したての初心者から、何度も参加されている方まで幅広く参加いただきました。
純粋なスポーツカーをデザインする方から、ドライバーの運動をサポートするものまで様々な提案がありました。
ぜひ多種多彩な「スポーツ」をお楽しみください。
今回もテーマとコンセプトの整合性がうまく合致し、現実感を帯びたデザインが高得点の決め手となりました。
また、コンセプトを的確かつ魅力的に表現するスケッチスキルの重要性も審査の大事なポイントです。
※具体的な点数は提出された方々に個別でシートをお送りし、全体に公開はいたしません。ご了承ください。
【注目!】
審査の中では、上のグループに入るためのポイントも説明しています。次回のコンペでは、一つでも上のグループに入れるようにがんばりましょう。また、今回グループAに属している方も、気を抜かずにスケッチレベルの向上とデザインの研究に励むようにしましょう。
コンセプトとデザインがうまく合致しており、またそれを表現するスケッチスキルも高い点が評価され、今回の最優秀賞に決まりました。
また、コンセプトでは「スポーツ」の意味を深堀りすることで、将来スポーツカーがどうあるべきなのかを考えている点も素晴らしいです。
スタイリングに関して「スポーツカーらしく見せる」ためには少々調整が必要ですが、現時点(アイデアの出発地点)としてはとても良い提案です。
全体的によくまとまっている印象で、評価ポイントのバランスがよく取れた作品です。デザインテーマも分かりやすく、スポーツカーとして「かっこいい」と思わせる魅力があります。
ただし、細かい箇所では未処理であったり仕上げができていないところが散見されます。細やかなところまで気を抜かずに仕上げれば、作品のクオリティは格段に高まるでしょう。
車椅子を発展させた新しいスポーツカーの提案。スポーツカーを「スポーツするモビリティ」と捉えて、障がい者だけでなく健常者も楽しめる提案をされている点がすばらしい!
また、マッピングによるデザインの方向性の示し方も効果的でした。デザイナーが提案したいことを決め、それをどのようにして示せば伝わるのかがしっかりと考えられたお手本のような作品です。
前回グループCだったMorikawaさんは大躍進のグループBトップです!提案としては、スポーツカーとしてド直球の「サーキットで走るクルマ」ですが、幅広いスケッチ展開とレンダリング表現の高さが高評価に繋がりました。特にスケッチ展開については、最終選択案よりも魅力的なアイデアがいくつかあり、これから更に成長する可能性を感じます。このコンペが終わっても、山下先生が「良いね!」と評価したアイデアはぜひ仕上げていただきたいと思います。
車内でエクササイズするという大胆な発想の提案。エクステリアデザインは車内で運動する人の事を考慮したプロポーションにされている点がGood。また、この作品のもっとも優れた点はアイデア展開。色々な方面のアイデアが考えられており、Mizunoさんがどのようにしてこの最終案に辿り着いたの伝わります。ただ、レンダリングについては、まだまだ改善の余地が大いにあります。表現技術を高めるよう引き続き頑張っていただき、次回はクオリティの高いレンダリングを期待しています。
マイクロスポーツカーを「小さくても元気で愛らしい」と捉えて、可愛らしいスポーツカーという難しいテーマに挑んだYoshiokaさん。エクステリアだけでなく、インテリアまで提案されておりバランスの良さが評価されました。今後、さらにスケッチ表現力を磨けば、更に上位にランクインすることができるでしょう。
近い将来に、中間所得層が増える事を予測して、その層をターゲットにしたスポーツカーの提案。どの国に対して提案するのかきちんと決めて分析し、デザインで答えを出している点が高評価を得ていました。まだ表現技術は成長途中ですが、デザインに対しての考え方がしっかりとしていますので、この調子で頑張って欲しいですね。
Opening Remarks
Group A
Group B
Group C
Winners
Judge’s Comments
CDAコンペに参加された皆さん、タイトなスケジュールの中で本当によく頑張りました。
今回、実はグループA常連のメンバー数人が個人や居住する国の事情で残念ながら不参加や辞退されたので、コンペのクオリティが保てるのか多少の懸念がありました。
しかし最終審査で提出された作品はどれも個性や魅力があり、無事に通常通りクオリティの高いコンペとなりました。
特に良かった点としては、前回グループCに属していた方がグループBに、グループBだった方がグループAにといった具合に、ランクアップされた方が何人もいたことです。私たちとしては受講生の成長が最も重要な事であり、何よりも大切な目標です。このコンペの参加を通して皆さんが学び、そして理想のデザイナーに近づけるならこの上ない幸せです。
今後も私たちはCDAコンペを続けてまいりますので、これからも積極的なご参加をお願いいたします。